学校教育、先生の仕事

【担任】クラス運営が上手な先生は、教室が綺麗

学級運営が上手な先生によく共通することの1つは、「教室が綺麗」ということです。

 

教室が綺麗なクラスの生徒は、そうでないクラスよりなぜか落ち着きがあります。

 

以下、「綺麗な教室」が大切である理由と、初担任の先生でもできる実践(というか抑えるべきポイント)について解説していきます。

 

綺麗な教室が大切である理由

綺麗な環境が、落ち着いた空間作りに必要である理由は、“割れ窓理論を利用したニューヨークの地下鉄の事例”である程度説明がつくと思います。

 

もともと“割れ窓理論”とは、犯罪学の理論です。

窓ガラスが割れた建物は管理がしっかりされていないことの象徴であり、これによりゴミを捨てる者が増え、周辺環境が徐々に悪化し、やがて凶悪犯罪が急増する、というものです。

 

つまり、小さな犯罪も見逃さず、徹底的に取り締まることは大きな犯罪を防ぐことにもつながる、というわけです。

 

この理論を応用したのが、かつて地下鉄内の犯罪の多さに悩んでいたニューヨーク市長で、治安対策のために地下鉄内の落書きを徹底的に掃除し続けたら、やがて犯罪が激減したという事例がありました。

 

犯罪学の理論と教室の生徒を結びつけるのは、どうかと思う部分は無きにしもあらずですが、要は「人は綺麗な環境を崩そうとはしない」です。

 

学校の教室でも、どんな小さな汚れも見逃さず綺麗にすることで、生徒も余計なことに気を散らさず、学習活動などに集中できる可能性が高い、ということです。

 

たしかに、荒れる(傾向にある)クラスは、教室が汚いケースが少なくありません。

 

そうゆう教室は、床やロッカーの上などは、私物が無造作に散乱しており、ひどい教室は図書を入れるカラーボックスの板が割れていることもあります。

 

こういった空間では、生徒も落ち着いて勉強することができません。

 

この“割れ窓理論”は、決して完璧な万能理論ではないですが、やはり教室内は綺麗であるに越したことはありませんし、それで生徒が少しでも落ち着いて過ごせるのなら、実践した方がいいはずです。

 

以下、綺麗な教室作りのために、“ただ教室を綺麗に掃除する”に加えて、担任が心に留めておくべきポイントをいくつか紹介します。

 

掲示物の整理

どこの学校にも教室の四隅にはそれぞれ掲示板があると思います。

上手な先生は、この掲示物の貼り方にいくつかの工夫がされています。

掲示物は必ずピンで“四隅”を留める。

紙の上部真ん中に1つのピンだけで留めていると、紙の両サイドがやがてクルクルしてきて、見栄えが悪いです。四隅を留めた掲示物はいつまでもシワもなく綺麗に保たれます。

掲示物は高さを揃えて貼る。

掲示物はA4やA3など、サイズはさまざまです。縦でも横でもいいので、同じサイズの紙を並べて貼ると見栄えが整います。

古い掲示物はすぐに剥がす。

掲示物の多くは期限があります。期限切れの情報は、貼っていてもしょうがないので、すぐに剥がしましょう。掲示板が汚い教室は古い情報がいつまでも貼ってあります。

4つの掲示板の掲示物は種類別に分ける。

例えば、時間割や選択授業の教室一覧といった生徒の“動き”に関する情報は、教室右前の掲示板。各教科担任からの連絡事項といった授業に関する内容は左前掲示板。このように掲示物は情報の種類別に分けると、生徒も用途を理解して掲示板を雑に扱うことが少なくなります。

 

この掲示板の管理に関して大切なポイントは、生徒に「綺麗に貼れ!」と言う必要はなく、担任が自ら淡々と綺麗に貼り続ける姿勢が大切だと思います。

 

その姿を見ている生徒たちは、確実に何かを感じ取っています。

 

特に一学期の間、この状態を生徒に示しておくと、生徒も何か貼るときには几帳面な貼り方をしてくれます。意識的か無意識かはわかりませんが、きっと「汚い貼り方をしたらマズイ…」と、ある程度感じているんでしょうね。

 

ロッカー(教室、廊下)の整美

教室によって多少レイアウトは違うかもしれませんが、おそらく教室の端か廊下には生徒の個人ロッカーがあると思います。

 

よほど汚くない限り、さすがに生徒のロッカーの中身について口を出す必要はありませんが、ロッカーの上には物を置かせないようにします。

 

一度、ロッカーの上に教科書や衣服が乗り始めると、一気にみんな物を置きだし、実に殺風景になります。

 

フタつきのロッカーであれば、必ず閉めさせるようにするといいでしょう。

 

ロッカーの上に物が散乱してて、中から色んな物がはみ出てて、さらにフタがブラブラしている様子は、たしかに人間味あふれる光景かもしれませんが笑、担任としては整美しておきたいポイントです。

 

黒板は綺麗に

これも大切なポイントです。

私は、掃除の役割分担などは、基本的に生徒任せでしたが、黒板掃除だけは、クラスで一番几帳面な子を指名していました。

 

黒板消しが綺麗なのはもちろん、黒板に消した跡が残っておらず、下部のチョークや黒板消しを置くスペースにも粉が溜まっていないと、余計な落書きをする生徒はあまりいません。

どんな学校でも、掃除に関してはめちゃくちゃ几帳面な生徒が、クラスには必ずひとりはいます。そうゆう子をめざとく見つけて、思いっきり甘えてみましょう。

机イスの並びは整然と

これも見逃せないポイントです。

これを掃除のときに生徒に徹底させるのは難しいですが、とくに新年度が始まってGW頃まで、放課後生徒が帰った後に教室に行って机イスの位置調整をすることはよくありました。

 

本当に細かいことですが、机イスが縦横整然と並べられた教室に毎朝入り、落ち着いた1日のスタートを切れる生徒をひとりでも増やすためには、大切な視点の一つだと思っています。

 

おわりに

以上のことを、とくに1学期の間に徹底すると、一見「ここの担任は几帳面の塊か!」という感じですが笑、さすがにこの整然とした雰囲気は生徒にも伝わります。

そして、それはやがて生徒の落ち着きにもつながる可能性が高いです。

 

私自身、どちらかというとズボラな人間ですが、教室の整美に関して、以上のことはわりと細かくやってきました。

 

どれも学級運営が上手な上司たちから教えてもらった、日々のちょっとした心がけポイントです。

 

「継続は力なり」は、先生も一緒ですね。

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ABOUT ME
Kohei
名古屋大学大学院国際開発研究科修了後、愛知県内で英語教諭として勤務。退職後、青年海外協力隊(2017年度2次隊青少年活動)に参加し、ケニアに渡る。2019年9月より英国ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)にて、教育開発学を学ぶ。